さきみだれるはなのいろはざんこくをとく

棺桶の中には白い花が敷き詰められていた。

「馬鹿みたいじゃない」
「死体の無い棺桶が?」
「帰ってこない死体に疑問を抱かない君らが、だヨ」

真白な青年と薄茶色の青年が白い花を見下ろす。
敷き詰められたその色は何物にも染まっていない、純潔の様で

「なんかイライラする」
「なんで?今の俺は白だと思うけど、白蘭の色じゃん」
「まさか、ツナチャンは白じゃないヨ」

手を差し伸べられる、真っ白な手を。

「真赤な、毒のある彼岸花、でしょ」
「…失礼な奴だねお前って」

手を取って森の奥に消えていく。
残されたのは、
真っ赤な花が一つ。




咲き乱れる花の色は残酷を説く



word :: ロメア * 発展途上あいうえお題