窓から見える灰色の空に溜息がでる。
相変わらず我が事務所に仕事は無い。
あるのは唯の戦闘狂のバカでかいドラッケンが一匹。
そしてそのバカでかいのがホイホイ生み出す領収書。
さらにそのバカでかいのがホイホイ持ってくる家具(家族とか言い張ってるが俺は一片たりとも認めん!)
いつもだったらどっかそこらへんの娼館にでも行っている筈なのだがなぜか今日はソファに座って此方をじっと見つめている。
ああ、そうだ。
俺は大変に今気分が悪い!!!!!
もちろん無生産で戦闘狂でバカでかい奴のおかげだ。
あいつのお蔭で俺の平穏と安穏が危惧されるべき場所にある。
どうせ奴にオモイヤリンやヤサシサニウムなんて含まれているわけない。
所詮奴にとって俺は知覚眼鏡の台座。もしくは食事係。ついでに軟弱眼鏡。
とにかく、とてつもなく不名誉なことばかりを連ねられるだろう。
「ガユス」
俺には何にも聞こえない聞こえない。
もしくは妖精さんが話しかけているんだうふふあはは今日は何のお菓子を食べようかしら。
「聞こえぬのかガユス。台座。食事係。軟弱眼鏡」
無視無視。鳴りもしない口笛を吹いてみたがヒューヒュー音がするだけだった。
とりあえず聞こえない事を全身全霊で表わしてみる。
俺を呼ぶな、お空のお星様とでも会話してな。
ねぇねぇお星様、なんでギギナはお友達ができないの?
それはね。ギギナがとんでもなく人格破綻者で馬鹿であほでどうしようもない人間モドキだからだよ
やばいこれ結構面白い。
「ガユス」
「るっせーよ今どうしててめーが許嫁に空中16連コンボ決められるのか聞いてる最中」
だから邪魔すんな、と続く言葉は外に出されることなく
がっちり合わせられた唇との隙間に消えていく。
「愛玩動物が主人を無視するな」
不機嫌そうに此方を見る眼差しはどちらが主人なんだか、と言いたくなる代物だ。
成人も超えた、しかも勇猛果敢なドラッケンとか言っちゃってる奴のくせに何してやがるとか言いたい事は沢山あったが
なんか正直どうでもよくなってきた。というかめんどくさい、こいつにいちいち反応することが。
大体こんなことに動じなくなっている俺も俺だと思うが。
日常的にこんなんされてたら幾らなんでも慣れるだろう(と思っておく、俺はこいつが好きなわけではない、それは無い絶対に!)
「貴様は主人の私にだけ尻尾を振って喜んでいればいい」
(何だそれは新手の詐欺か。それを毎日のように言われる俺の身にもなってみろこの馬鹿ドラッケン!)
もう糞ったれ以外の何物でもない、こんな日常。
正解だらけの不健康な日常
word :: ロメア * 発展途上あいうえお題