愛しい弟分が死んだのは抗争の真っ只中だった。
あの頃よりも伸びた髪が乱れるのも気にせず、電話の受話器を取る。
こっそりとツナに教えてもらった専用の回線番号を押す、
逸る指が何回も飽きるほど押したはずの番号を間違えそうになる。
呼び出し番号が鳴り始める。
5回過ぎ、10回過ぎ、それでも誰もそれに出てくれはしない。
掌がジワリジワリと汗で湿る。
とん、肩に手がのせられる。
少しだけあの頃よりも老いた己の右腕が首を振る。
「ボス、ボンゴレ坊主はもうでねぇよ」
「もう少し、もう少し待てばツナは絶対」
「死人は、電話にでれないんだぜ、ボス」
好きだったのは昔の話で今は誰も愛さずに
word :: ロメア * 発展途上あいうえお題