ちのいろをしたしゅうえんにしにがみはみもだえる


嫌だ、

口から洩れいずるその声は戦場の轟音に掻き消える
たった今横で転がってただの肉塊に成り果てた赤いモノ
すどん、間抜けな音が何処かから聞こえて、
危ないの、あ、を言うために振り向いた先の頭が、弾けた

いやだ、

醜い肉塊がさっきまで豪華に燃える鬼のようだったのが嘘みたいだ
だって、こんな真赤なのが、最期なんて
あんたの色だけれど其れは残酷な終わりだ
首を取ろうと伸びてきた手を無意識下で切り落とした
悲鳴、呻き、雄叫び、すべてが耳の中でごうごう叫びだす

触らないでよ、
この人が、汚れるでしょ

頭の中はそれだけで一杯に成る
焦げ茶色の髪が赤黒い液体を吸い込んで、見る見るうちに変色していく
周りに散らばった中身が、見開かれた瞳が、痛々しい
眉間に皺が寄るのが、分かった
脳の真中が、冷えて往く

嗚呼、此れが、俺とあんたの、終わりか


耳元で、号砲が鳴った



血の色をした終焉に死神は身悶える
word :: ロメア * 発展途上あいうえお題