恋する乙女は手段なんて選ばない

『もうすぐバレンタインということでチョコを買い求める女性が街に溢れていますー』

「ねー銀ちゃん私もチョコ欲しいアルよ」
「ばっかお前、この時期のチョコレートっていうのは値段がバカみたいに高いもんなんだよ」
「しかもどっちかといえば神楽ちゃんが買ってみんなにあげる立場だと思うよ」
「嫌ヨ!私チョコ好きだから誰にも渡さんアル!全部私のものアルよ!」
「や、それバレンタインというもの無視してるからね」
「お前みたいなダメガネはせいぜい姉ちゃんからのチョコでも食ってろこのダメガネが!」
「あれ、今ダメガネって2回言ったよね?2回言ったよね?!」
「うるっせーよダメガネ結野アナの声が聞こえねーだろうがダメガネ!」
「ちょwwwwwwwqあwせdrftgyふじこlp」
「銀ちゃん新八がおかしくなったアルよー」
「元からおかしいだろそいつ、ほっとけよメンドくせ」

『あー!皆さんご覧下さい!上空に謎の戦艦が!あれはいったい何なのでしょうかー!!』

「あ?何だあれ。つーか早くチョコの特番やれよこちとら1週間前から楽しみにしてんだぞ」
「チョコを視覚から取り入れて満足しようとしている貧乏人の気持ち考えやがれコノヤロー」
「切実すぎるよ神楽ちゃん………それよりもあれ………」

『春雨です!なんとあの春雨の戦艦が江戸の上空に現れました!』

「わー…やっぱりー…」
「チョコォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」
「わー!神楽ちゃんがトランス状態にー!!リミットブレイクしてるー!!!」

『真選組も此方に到着し、江戸の街は騒然となっております!』
『不審な戦艦に告ぐー!!今すぐ江戸の町から去りなさーいお母さんも心配してるよー!!』
『お母さん、あんたをこんな子に育てた覚えはないわよ!!!!』
『ってお前この作戦前に失敗したやつじゃねぇのか』
『失敗を恐れてたら何もできやせんぜ土方さん。ってわけでどーん』
どーん
『ギャアアァァァァァァァァァァ!!!!』
『近藤さーーーーーーん!!!!!!』

「どうなってやがんだよこれー」
「確かに、このタイミングで春雨が攻めてくるなんて何かあったんでしょうか」
「何で真選組ってジャイアントロボとかでこう…ぼーんってやっつけないんかねぇ、ゴリラを」
「敵じゃなくて?!味方じゃんあの人!」
「ねぇほんとに私チョコ切れで死にそうヨー銀ちゃんチョコ買って―買って買って買って買って!!!」

『あっ、春雨の中から人が出てきましたー!!何を言うつもりなのでしょうか?!』
『銀時ィィィィィィ!!てめェ、バレンタインには晋助にチョコ渡しちゃうぞッ☆言ったじゃねぇぇかぁぁぁ!!』

「………銀さん、テレビが呼んでますよ」
「違ぇよ今のは。ほら、あれだ……一発なら誤射って言うじゃねぇか」

『それ信じてずっと待ってたんだぞ郵便ポストの前で!!俺の純粋で純真で一途な男心踏み躙りやがって許さねぇぞテメェェェ!!』

「………………銀さん」
「いやいやいやいやこれは違うないないないないないないないないないないn」
「早く行けヨ、お前のせいでチョコ特番潰れるだろうが(ぺっ)」
「大丈夫ですよ、神楽ちゃんと僕、姉上の所に行ってますんで」
「せいぜいヨロシクやるがいいネ」
「ちょ、行くなよ!銀さん一人置いてかないで!ほらもう老人だから孤独死する!孤独死!」
「だいじょぶアルどうせそのうち2人になるネ」

『今すぐ来ねぇとここでお前が言った約束の証拠テープ大音量で流したるぁぁぁぁぁぁ!!!』

「い、いやあああああああああああああああ!!!!」



「……まったく、手がかかるんだから」
「腐れホモにアイドルヲタクの童貞ダメガネ…この仕事場にはロクな奴がいないアル」
「あれおかしいな口の中がなんだかしょっぱいや……」