ノヴァ


橙の鮮やかな空。
向こうの方から押し寄せてくる、深い藍。



「夕焼けが綺麗だな」
「だね」



橙に染まった頬に口付ければ
けらけらと幼子のように笑う。



「くすぐったいぞ、佐助」
「だって旦那可愛いんだもん。しょーがないよ」
「うむ、それはしょーがないな」



ぷ、と2人いっぺんに噴出して
お互いにぎゅうぎゅうと身体を抱き締めた。



「旦那の甘えっ子」
「それを言うなら佐助もだろう」
「しょーがないよ」
「しょーがないな」



燃える様な赤は段々藍に侵食されて
ちかちかと星が瞬き始める。



「御館様心配するから、帰る?」
「うむ」



手を繋げば、大きく伸びた影も手を繋いで居て。
顔を見合わせて、くつくつと
二人で肩を震わせて笑った。




**拍手お礼でしたー。