色取り取りの花を両手に持って、ボクばキミの抜け殻にキスするの!
愛しくって愛しくってたまらないキミ!
ほら、アネモネ、きれい、デショ?
死にたがりのキミが初めてボクに殺してくれって泣き叫んでから一年ちょっとくらいたったよ。
最初っから決めてたの、キミを殺す日。
きっとこの日、ボクたちの中では記念日になるよって笑ったらキミはきょとんってして笑ってくれたよね。
勿論、人生で、最高の日に、
キミが浮かべた笑みはあの時とおんなじだったね。
本当はナイフでキミにそれを刺したときの感触を手に覚えさせたかったけれど、キミがそう望むなら。
黒く鈍く光るそれを、酷く無垢な笑みを浮かべるキミの左胸の上に、添えて
あいしてるよ、びゃくらん
あいしてるよ、ツナヨシ。
くぐもった音の後に、嗅ぎ慣れた硝煙の臭いがしてキミの力が抜けてゆく。
まるで眠ったように穏やかな顔をして微笑んでいるキミは御伽噺の眠り姫みたい。
でもお姫様は目覚めないね、王子様が永遠に眠らせちゃったから。
おやすみツナヨシ。
唇にキスをおとした。
もう、泣きながら寝ることなんてなくなるんだから。
安心してお休み、ボクの愛しい愛しい---------------------。