そのフクロウに愛を語ったのはだれ?
10年後から来た子供の写真を見つめれば見つめるほどイライラと焦燥感がつのる。
幼くて無邪気な笑顔。
あの頃の沢田綱吉が見せなかった姿に満足しながらも
肩に留まる白い目障りな梟にそれを向けていることに、ひたすら
「ムカつくなぁ」
大体あれは自分がグロに与えた筈の匣だ。
ただの匣兵器が何故彼の肩に乗っている。
ましてやミルフィオーレのモノなのに。
グロという主人を失ったからか。
「違う、これは」
右眼の赫い、オッドアイ。
「やっぱりキミだったんだネェ」
裏切り者、六道骸。
あの日この部屋で、この手で消したと思っていたんだけど。
「しつこいよねキミも。ほんと彼に対しての執着心は尊敬に値するよ」
体を乗っ取るだけと言いつつもなんだかんだで彼の元から離れないのはなんでかな。
憎しみでキミは動いてるわけじゃないよねぇ?
だってあの子供に向ける眼差しは憎しみのそれじゃない。
むしろ愛おしい者に向けるような-------------------
「やっぱムカつくよ、六道骸」
「あの子の隣にいるのは僕のハズだよ」
「だって僕があの子供の未来を全部奪ったんだから」
「ああ、しなないかなぁはやく」
「泣いてるあの子を慰めてあげて、ゆっくりゆっくり僕のいるところまで落としてあげるの」
「きっと眼は真っ赤になってるんだよネさくらんぼみたいないろ、おいしそうでおいしそうで」
「えぐりだして、タ ベ チ ャ ウ 」
ああなんてしあわせなの!
キミさえいなければきっとそうなっていたはずなのに!
むかつく!むかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつく!!!!
「キエテナクナレ」
ぼくからあのこをとっていくなら!
あのこをかくそうとするなら!
だってあのこはぼくのもの!!!
(そんな鳥にめをくれないで。ほらそのめはぼくのものでしょ?)