(隻眼が故の愚かさ)



この目が見えなくなってしまえばいい、と。
どうせ一つ失くしたのだから、どうせならもう一つだってくれてやる。
だから、








おまえ、を、 か え し て 。








俺からあいつを取ってしまったらもう何も残らない、と、いうのに。
なぜ。
なぜ、なぜ。
なぜ、おまえは俺の前からきえた。
なぁ。
俺に抱いた罪悪感は消えたのか。
己が傷つけた、という負い目は。
俺の顔を見るたびに顔を歪めたお前が
愛しくてたまらなかったのに!!









ひらりひらりと舞っていた蝶を真っ二つに切り裂いた。
地に堕ちる姿が、お前の様。
羽をもいで其れだけ摘み上げれば
ひくりひくりと痙攣する体からはどす黒い液体。
指先についた銀色の鱗粉を見ていたら
知らず知らずの内にゆるりと口角が上がって
奇妙な ―まるで引付を起こしながら哂うおかしな精神分離者のように、狂った― 笑みが零れ落ちた。









なぁ銀時、愛してるんだよ、おまえを!!
だから帰ってこい。
お前の為ならこんな眼なんか要らないから。








たのむから、おれをたすけて!!









(こ の 溢 れ 出 し て し ま い そ う な 狂 気 は ど う す れ ば い い ん だ !)