心の底から
笑っていない。
ひたり。
爬虫類のように冷たい手が頬に触れ、叩き落した。
あくまで笑ったまま。
目の前の男も笑ったままだ。
痛いなァ、手を擦りながら。
「チョットくらいはイイでしょ。キミの言う通りにこっちはやってるんだから」
「だから何?お前自身は何もしてないでしょ」
「10年前のツナチャンはだいぶ手厳しいネ。何があったの、この10年で」
「知らないよ。そんなもんお前が殺した俺に聞きなよ」
「それは僕に対して遠まわしに一緒の墓に入りたいって言ってる?」
「電波は死ね」
嗚呼なんて愛しい子!と言いながら抱きついて来ようとする体をかわして
こいつ、白蘭の部屋にある通信機を立ち上げる。
ぷつん、と画面の向こうにはスパナと正一。
「どう、そっちは」
「こっちは大体終わってる」
「そう、ごくろうさま」
ぷち、画面を切れば、いつの間に近くに来たのか、白蘭が隣にいた。
にこにこ、胡散臭い笑いはそのままに。
まったく、この男の笑いはどうしてこんなに癇に障るのだろうか。
イライラする胸を沈めて、何か用か、と聞く。
「あの2人が終わったって事は、もう結構狩りつくしちゃったったってことだよネ」
「あ、ああ多分な」
「じゃぁ今度は僕が出ようか。どうせ残ってるのなんて守護者とモグラ位でしょ」
きらり、リングにはまった石が光を反射して美しい色が目に焼きついた。
真白くて細く、長い指に元から嵌まっていたかのように鎮座するそれが。
またも頬を撫でてきた手は今度は叩き落とせずにがっしりと捕まれ
目の前の顔は捕食者の笑みで此方を見た。
「全部終わったら、ツナチャンの全部、貰うからネ」
ぐちゃぐちゃにしたげる。
耳元で囁いて、るんるんという擬音語が付きそうな歩みで扉から出ていく。
ばたん、とドアが閉まって、がん、と壁を殴った。
手の痛みよりも頬の熱さが気になってしまってしかたなかった。
(あんな顔するぐらいなら嘘くさい笑いの方がましだった!)
爬虫類のように冷たい手が頬に触れ、叩き落した。
あくまで笑ったまま。
目の前の男も笑ったままだ。
痛いなァ、手を擦りながら。
「チョットくらいはイイでしょ。キミの言う通りにこっちはやってるんだから」
「だから何?お前自身は何もしてないでしょ」
「10年前のツナチャンはだいぶ手厳しいネ。何があったの、この10年で」
「知らないよ。そんなもんお前が殺した俺に聞きなよ」
「それは僕に対して遠まわしに一緒の墓に入りたいって言ってる?」
「電波は死ね」
嗚呼なんて愛しい子!と言いながら抱きついて来ようとする体をかわして
こいつ、白蘭の部屋にある通信機を立ち上げる。
ぷつん、と画面の向こうにはスパナと正一。
「どう、そっちは」
「こっちは大体終わってる」
「そう、ごくろうさま」
ぷち、画面を切れば、いつの間に近くに来たのか、白蘭が隣にいた。
にこにこ、胡散臭い笑いはそのままに。
まったく、この男の笑いはどうしてこんなに癇に障るのだろうか。
イライラする胸を沈めて、何か用か、と聞く。
「あの2人が終わったって事は、もう結構狩りつくしちゃったったってことだよネ」
「あ、ああ多分な」
「じゃぁ今度は僕が出ようか。どうせ残ってるのなんて守護者とモグラ位でしょ」
きらり、リングにはまった石が光を反射して美しい色が目に焼きついた。
真白くて細く、長い指に元から嵌まっていたかのように鎮座するそれが。
またも頬を撫でてきた手は今度は叩き落とせずにがっしりと捕まれ
目の前の顔は捕食者の笑みで此方を見た。
「全部終わったら、ツナチャンの全部、貰うからネ」
ぐちゃぐちゃにしたげる。
耳元で囁いて、るんるんという擬音語が付きそうな歩みで扉から出ていく。
ばたん、とドアが閉まって、がん、と壁を殴った。
手の痛みよりも頬の熱さが気になってしまってしかたなかった。
(あんな顔するぐらいなら嘘くさい笑いの方がましだった!)