あと3秒で
私の中の爆弾が爆発する。

「ただいま、みんな」  
 

ぱったりと姿を消したツナがひょっこり帰ってきやがった。
こっちは徹夜で毎日探し回ったというのに!
心配掛けやがってこの莫迦弟子が!というのを我慢した。
そんなことよりも言いたい事があったからだ。

 
「テメェ、どこでそんな猫拾ってきたんだ」  
「ああ、ミルフィオーレだよ。白くって可愛いでしょ」  
 
 
にこりっ!
俺たちと離れていた間、何があったか知らないが  
べったりとツナの後ろにくっついてるバカでかい男を引っぺがそうと獄寺と山本が必死になっている。  
本人はすました顔で、なんかついてきちゃったからさー。
帰れって言っても帰らないし、何か愛着湧いちゃってさぁ。あっはっは。
と呑気に笑っている。
こいつのこの呑気さは両親譲り(主に母親)なのだろうか。
本格的にズキズキ痛む頭を押さ、とりあえず蹴りでもくれてやろうかと思ったのだが。
頬を蹴れる位置に突き出した足はがっしりと捕まれた。

 
「ツナチャン怪我はない?」  
「うん、ありがとう白蘭」  
 
 
瞬時に離れれば冷たい目で此方を見ていた白い男の意識は瞬時にツナへ向けられる。
わざとらしく音を立てて頬にキスをした時など血管が切れそうになった。
ああ全く面倒な奴を連れてきたなこの教え子は!  
今にもブチ切れそうな獄寺に、黒い笑顔をしている山本、不機嫌そうに壁に寄り掛かる雲雀。
此処にいる誰もがこの白い男を全く歓迎しない雰囲気を作っていたのだがそれに気付かないツナはそいつににこにこ笑いかける。


「10代目そいつから今すぐ離れてください!」
「つなーそいつって敵じゃなかったのか?」
「綱吉と群れないでよね、咬み殺すよ」  
「ツナ、今すぐ離れねぇとネッチョリお仕置きすんぞ」  
「え、でも」  
「ダーメ。ツナチャンが離れたら僕泣いちゃうヨ?」  
 

おろおろ迷った挙句白い頭を撫でるツナにいらいらする。
見えないようにべぇ、と舌を出しておちょくってるこいつにそろそろ限界が来そうだ。
レオンを銃に変化させ実弾を込め撃とうとしたまさにその時  
くるりとツナが振り向き慌ててレオンを隠す。  


「あ、あのねリボーン、俺……」


下を向いてもじもじしだすツナに嫌な予感がする。
他の守護者も何か感じ取ったらしくぎろりと図々しくもツナに抱きついている男を睨みつけるがそいつは素知らぬ顔をしている。  
ああ早く頭に風穴開けてこの世から亡き者にしたいなと誰もが思っているであろうこのどろどろの空間でツナは爆弾を投下した。  
 
 
「俺、白蘭の嫁になる!」  
「な、ななななななにいってやがんだ馬鹿かこの可愛い子猫ちゃんめ俺の胸で安らかに眠れ」
「赤ん坊キョドりすぎだよ」  
「そう言う雲雀こそトンファーの先から花、出てんぞ」  
「君こそそれ、竹刀じゃなくてバナナじゃないの」
「うああああああああああああ俺の10代目がああああああああ!!!俺の女神!俺の天使!俺のメシア!」
「わぁツナチャン、みんな喜んでくれてるネ!」
「う、うーん…?そうかなぁ…?」


違うぞツナ!決して俺たちは喜んでいるわけじゃなくて心の底から困惑しているだけだ!  
そんなましまろふにふにの嫁になったって泣いて帰ってくるのはお前なんだぞていうかお前らなんだそれ最強○×計画か!  
 
 
「よくわかったねぇアルコバレーノ」  
「マジかよ!!」
「だって僕とツナチャンの子供だヨ?強くって可愛くっていう事なしジャナイ!」
「だったら俺たちでもいいだろうが」  
「ダメだよ君たちは。僕より顔がよくないモン。ツナチャンが極度の面食いだって知ってるデショ?」  
「じゃあなんだテメェは俺たちよりも自分の方がイケメンだと?」
「当たり前ジャナイ!君たちはまぁつけ麺レベルだネ!」


あっはっは顔が悪いと不利だよネェと笑いながらツナの頭をぐしぐしかき回す。
わわわ、と慌てながらもそれを容認するツナ。
………もう我慢ならねぇ。  
こいつ、コロス。

 
「わ、みんななんで白蘭に襲いかかってんの?!もしかして白蘭が何かした?!」
「ツナチャン僕の心配してくれてんのー?わぁ僕すっごく嬉しいヨ!!愛してる!!」
「さっさとくたばれましまろ男!!」
「ツナと結婚したかったら俺たちの屍を越えて行け!!!」  
「モチロン!屍どころか骨も残らないようにしてあげるヨ!!」  
「白蘭それは駄目ぇーーーーーーー」  
 
 
 
 
(誰がこんな胡散臭い奴の嫁に行かせるか馬鹿野郎!!)