雨は
私だけを濡らしていた。

ぽたり、ぽたり。  
雨?でも此処は部屋の中。  
確か昨日は白蘭に文句を言われながらツナヨシを部屋に招いて
一緒にお菓子を食べて、たくさんおしゃべりして
(ツナヨシがいっぱい喋ってくれたのがとても嬉しかったの)
私のベッドはとても大きいから一緒に寝ましょ、と言って真っ赤になった綱吉と強引に寝たの。
ぎゅって、手を繋いでたみたいで、今も手が暖かい。
でもなんでかしら、なんだか少し、冷たいの。  
 
ぱちっと目を開けてみればぽたぽた涙を流しながら寝てる綱吉が隣にいたの。  
白蘭に聞いていたけれど、ここに来たばかりの時は毎日泣きながら寝てたって。  
最近はあまり聞いていなかったから此処に慣れたのかと思っていたけれど。  
ほっぺたに流れている水を拭いてあげてぎゅっと繋がれている手を握ってあげた。
そしたら赤ちゃんみたいに握り返してきて。
でも悲しそうな顔をしている。
何故?ここにはあなたを傷つける者なんていないのに。  
此処に来る前に大分追いつめられていたみたいで、ツナヨシは未だに一人で眠るのが怖いみたい。
力を持っているんだから戦えってまた言われるんじゃないかって、怯えているの。  
自分が望んでいなかったのに、戦いの中に無理矢理放り込まれた、幼い子。  
 
 
「ツナヨシはずっとここにいればいいのよ」  
「ずっと此処にいて、笑っていてくれればいいの」

 
 
(そうすれば私たちがあなたを傷つける者から守ってあげられる。)  
(だから安心してお休み、愛しい子ども)