自分に
命がある。
射殺された、という。
10年後の俺は。
棺桶に入っていたから予感はしていたけれども。
目の前の白は相変わらずにこにこと笑っている。
「僕がツナチャンを殺したの」
「僕のモノになってって言ったんだけどボンゴレが好きって言ったから」
10年後の俺はボンゴレが好きだったんだろうか。
殺されると分かっていてもボンゴレを守ろうとするくらい?
それはなんだか俺にとってみれば命令された通りに動く人形のよう。
雁字搦めになった鎖の絡まる鳥籠に入った小鳥のよう。
「ツナチャン、無表情でお人形さんみたい」
「今の俺も?」
「ウン。ツナチャン、ツナチャンはお人形さんじゃないんだヨ?」
「……だって、だって俺を必要とするのはボンゴレだけだから言う通りにしなきゃ」
「言う通りにしなきゃ?捨てられる?お人形さんみたいに」
「10代目にならなきゃ、みんな俺のこといらなくなる。また一人ぼっちになる」
ようやく手に入れた友人や仲間を手放したくない。
たとえそれが俺を苦しめる存在だとしても。
俺の望んでいない未来を選ばせようとしていても。
「やっぱ、ツナチャンはボンゴレに返さない」
「いやだよ白蘭、俺、ボンゴレに帰らなきゃ」
「一人ぼっちなんかになんないよ。此処にはツナチャンの傍にみんないるよ」
「だって、リボーンが…獄寺君も、山本もみんな俺を待ってるのに」
「ボンゴレ10代目、だよ。待ってるのは。君じゃないんだよ」
「う……あ……」
「ね、此処にいて。ツナチャンには選ぶ権利があるよ」
「権利……」
「君はお人形さんじゃない。人間なんだから。命が、あるんだから」
「…………」
とん、抱き寄せられ当てられた白い服の左胸。
ゆっくりとした鼓動が聞こえて、自分のそれと重なっていく。
幼い頃に記憶した温もりが戻ってくる、記憶の海から。
「ツナチャン」
(この暖かさは俺の心さえもどろどろに溶かしていく)
10年後の俺は。
棺桶に入っていたから予感はしていたけれども。
目の前の白は相変わらずにこにこと笑っている。
「僕がツナチャンを殺したの」
「僕のモノになってって言ったんだけどボンゴレが好きって言ったから」
10年後の俺はボンゴレが好きだったんだろうか。
殺されると分かっていてもボンゴレを守ろうとするくらい?
それはなんだか俺にとってみれば命令された通りに動く人形のよう。
雁字搦めになった鎖の絡まる鳥籠に入った小鳥のよう。
「ツナチャン、無表情でお人形さんみたい」
「今の俺も?」
「ウン。ツナチャン、ツナチャンはお人形さんじゃないんだヨ?」
「……だって、だって俺を必要とするのはボンゴレだけだから言う通りにしなきゃ」
「言う通りにしなきゃ?捨てられる?お人形さんみたいに」
「10代目にならなきゃ、みんな俺のこといらなくなる。また一人ぼっちになる」
ようやく手に入れた友人や仲間を手放したくない。
たとえそれが俺を苦しめる存在だとしても。
俺の望んでいない未来を選ばせようとしていても。
「やっぱ、ツナチャンはボンゴレに返さない」
「いやだよ白蘭、俺、ボンゴレに帰らなきゃ」
「一人ぼっちなんかになんないよ。此処にはツナチャンの傍にみんないるよ」
「だって、リボーンが…獄寺君も、山本もみんな俺を待ってるのに」
「ボンゴレ10代目、だよ。待ってるのは。君じゃないんだよ」
「う……あ……」
「ね、此処にいて。ツナチャンには選ぶ権利があるよ」
「権利……」
「君はお人形さんじゃない。人間なんだから。命が、あるんだから」
「…………」
とん、抱き寄せられ当てられた白い服の左胸。
ゆっくりとした鼓動が聞こえて、自分のそれと重なっていく。
幼い頃に記憶した温もりが戻ってくる、記憶の海から。
「ツナチャン」
(この暖かさは俺の心さえもどろどろに溶かしていく)